『ジュエルっ子プロジェクト』活用例・応援・ご感想

このページは、2016年6月~7月にFAAVO滋賀で達成したクラウドファンディングを元に編集しています。

 

全記事はこちら(FAAVO by CAMPFIRE)でご覧いただけます。

(一部リンクは古くなっておりますので、ご不明点等は下のお問合せフォームからお寄せくださいませ)


パフォーマンスアートの現場で

2016/06/12 00:08

こんにちは!犬飼です。

 

パフォーマンスアートのワークショップの、夜の発表会の場に、ジュエルっ子プロジェクトのチラシを挟み込みさせてもらい、絵本も置きました。アーティストの他に、ここには、精神や感情を扱うお仕事の人も集まるので、色々な視点からの感想をいただいて、パワーをいただきました。DVDが楽しみとおっしゃってくれた方がいて、考えに考えたリターン品なので、そう言ってくれる人が1人でもいて嬉しいです

 

多く質問がでた、展覧会をするの?と言う問いに対して、私達は、展覧会というよりは、「場」づくりをしたいのです。

絵本原画展。原画なんです。生なんです。ある種のライブなんです。

 

明日も、1人でも多くの人に、ジュエルっ子が出会えるように、頑張りまーす。


アーティストたちの応援&支援

2016/06/13 22:00

こんにちは!犬飼です。

 

週末、大阪在住の濱田が滋賀で活動していてくれている中、滋賀在住の犬飼が大阪のパフォーマンスアートのワークショップ(講師:霜田誠二(写真左))に出席し、活動していました。

 

アーティスト仲間達が、パフォーマンスアートの可能性、心と体の表現の必要性を考え、この活動を支持してくれています。

 

パフォーマンスアートの現場には、不思議なことにアーティストだけではなく、福祉関係のお仕事、精神医療や診療内科の現場に関わる方、また、東洋医学や民間療法で、心と体のバランスをとる事に詳しい人が集まることが少なくありません。

 

そんな方たちに、ジュエルっ子物語の絵本を読んでいただきました。

 

絵本の中の言葉で、

「答えがないことが普通なんだ。答えがないということが答えなんだ。」というのがあるのですが、

この考えを浸透させたいよね、と言ってくださる方(精神医療の現場の方)がいました。

 

「今この場で、この本は購入できないの?」と聞かれましたが、残念ながら、お渡しできるものがないんです。だからこその、クラウドファンディングなんです。

私たちの力不足(特に資金不足)でごめんなさい。

本当は、共感して、欲しいと言ってくれる人全員に、今すぐ渡したい!!!!!!

 

また、支援ということの研究をしていらっしゃる方には、

「LGBTの問題だけではない、この、物語を、多くの方に伝えたいなぁ」と言っていただけました。

高額ご支援いただいています。ありがとうございます!!!!!!!!!

 

支援してくれたアーティスト仲間が、今なら絵本が読めるということで、この物語に出会わせてあげたいという人を連れてきてくれたり、みんなでひっそり、回しながら本を読んだり、空いた時間に読んだり、色々感想をいただきました。製作した私にとって、「鳥肌がたった」という言葉がやっぱり嬉しい。「絵がきれい」と言ってもらえるのも嬉しい。

「物語の、純粋性やナチュラル感が、この絵のテイストを生んだのかな?」とおっしゃってくれた方もいました。たったの二日間ですが、たくさんの方の心にお届けできたと思います。

 

どんどん、出向きます。カフェでも、どこでも、行っていい場所あったらお声がけを!

ママ達のサークルでも、支援者さん達のちょっとした休憩タイムでも、スケジュールがあう限り伺います!

期間中、犬飼は、絵本を持ち歩きます。道でバッタリ会った、というタイミングでもいいので、

お声をかけていただけたら、絵本見せますね!

 

因みに、草津の街道沿い、草津FMなどがある夢本陣の近く「出会いのひろば」では、いつでもジュエルっ子物語が読めます。ぜひ、お越しください。


余暇活動支援センター「出会いのひろば」にて

2016/06/18 15:41

犬飼です。

 

今日は、私の属するアーティストグループm-fat(モファ)が月に1回「芸術あそび」という講座を開いている、障害のある方の余暇活動支援センター「出会いのひろば」にて、講座の後にジュエルっ子物語の朗読をさせていただきました。

 

机の上には、みんなが今日、製作した作品が!(^^)

 

前にここで、原画展もやっているので、だいたいの方たちが、すでにこのお話を知っていますが、初めての方もいます。

 

みんな、すごく静かに聞いてくれて、読み終わった後、どの絵が好きか、聞きました。

お母さんを含め、6名全員が、なんと、違う絵を選びました!!こういうことって珍しい。

 

彼らの作品もそうだけど、みんな違ってみんないいを、まっとうしている人達。

 

朗読をさせてもらうコミュニティによって、反応や、話題に出る内容が様々で、今日は絵画教室で先生の描いた絵本ということもあって、色がきれい、とか、この絵がミロみたいとか、絵についてのイメージのお話でいっぱいでした。

 

え?男の子?女の子?

 

のシーンでは、みんな絵を見て、男の子に見える〜ですって。

 

でも、そんなのどっちでもいい。

 

男の子でも、女の子でも、

 

その子が素敵なことに、変わりないよね。

 

感想を述べあった後は、みんなでアイスとさくらんぼ食べました

 

※7月2日の朗読とパフォーマンスのいべんとは、この会場で行います。


セクシュアリティを超えて。海外からのご支援

2016/06/19 07:32

「Welcom!」 愛し合う者同士に当たり前に与えられる結婚のセレモニー
「Welcom!」 愛し合う者同士に当たり前に与えられる結婚のセレモニー

 

濱田アキよりお送りします。

 

『ジュエルっ子プロジェクト』は、海外からもご支援をいただいています。

今日は、濱田家の結婚生活に多大なるサポートをくださっている方をご紹介したいと思います。

つまり、この方との出会いがなければ、『絵本・ジュエルっ子物語』も生まれていなかったかも知れません。

 

『Happy Day Weddings』様

カナダ(バンクーバー)で同性婚をされたいカップル様をお手伝い  クゥィアーによるクゥィアーのためのウェディングプランナー

 

こちらのプランナーあきさん&こんさんも同性婚をされたカップル様です。

特にあきさんとは、同じ名前を持つご縁もあり、深い結びつきを感じずにはいられません。

 

私と夫(当時は女性同士)は、2008年6月22日(日本時間では23日)に、Happy Day Weddings様のサポートの元、バンクーバーで同性婚をしました。

私たちが結婚したカナダ・ブリティッシュコロンビア州では、カナダ国籍・カナダ在住でなくても、所定の手続きを踏めば性別に関係なく法律で伴侶と認められます。

(日本では何の効力もありません)

 

だからと言って、私たちは、どこの国でもいいから同性婚をしたかったわけではありません。

私は夫と出会うずっと前から、必ずHappy Day Weddings様の元で結婚したい希望を持っていました。

 

それは、サイトの文章に惹かれたからでした。

 

(「ABOUT US」より引用)

付き合い始め、ともに暮らすようになって、育んでいった強い想いと愛情は、生きる事の美しさと幸せ、そしてセクシュアリティーについて多くを教えてくれました。

(中略)

結婚式当日には、初夏の晴天のもと、大きな感動とセレモニーという儀式の持つ不思議な力を二人して実感する事となりました。それは、カムアウトで疲れた家族との関係も、優しく包んでしまう程ポジティブなエネルギーで、私達の想像も及ばなかった「いい事」が沢山起こったのです。

(引用ここまで)

 

私は、このような体験がしたかったのです。

結婚の歓び、それ以上に疲れ切った心の癒しを求めていたのだと思います。

 

私は、自分が異性も同性も恋愛対象となることに葛藤や疑問はありませんでした。

むしろ私にとっては、異性だけを選んで恋愛することの方が複雑で難しいのです。

しかし社会の中で天真爛漫にこのことを表現してしまうと弊害が多いため、私は次第に人間関係で細心の注意を払うようになりました。

 

驚かせないように。

怖がらせないように。

気持ち悪がられないように。

気を遣わせないように。

また、自分が攻撃されないように。

歓びの表現、夢の表現、抑えて抑えて。

あまり自分を出し過ぎないように。

 

私は人と接することが大好きです。

しかし、その大好きであるはずの人間関係が、私を不自由にします。

「ただ社会で生きて行く」ということが、私に大きな疲労をもたらしました。

だから、疲労感をまるごとひっくり返すことができるような体験を求めていたのだと思います。

Happy Day Weddings様に出会った時に、この複雑な心境を分かち合える気がして、とても嬉しかったのです。

 

念願のHappy Day Weddings様での結婚。

バンクーバーに着き、歓びの中で最初に交わした言葉は「ここは同性婚が認められています。しかし、同性愛嫌悪も当たり前のごとくあります」ということでした。

私と夫は、全てを承知してしっかりとうなずきました。

大きな痛みと大きな歓びの同居。

ここに来ても、心が引き裂かれる思い。

でも、今回は独りでもないし私と夫2人だけでもない。痛みと歓びを分かち合える人が4人集っている。(実際は、日本からも親しいカップル様が駆けつけてくださって6人でした)

 

この世界のどこかに、痛みから目を背けず一緒に歩いて行ける友人がいることの心強さ。

 

私は結婚式の中で、「ひとりぼっちにならない。ふたりぼっちにもならない。友人に助けてもらうことによって、どんな局面であろうと新しい人生の扉を開いて行く」ことを誓いました。

 

私には、既存の道より新しく開く道に強い興味があるのです。

私は、「幸せ」に厳しくありたい思います。

私たちは、自分の新しい道を切り開く必要があります。

 

それは私たちセクシュアルマイノリティだけに当てはまるわけではないと感じます。

何らかの生き辛さを感じたのだとすれば、自分でオリジナルの道を開く必要があるのかも知れません。

 

でも私たちは、その過程があまりにも真っ暗なので、時には自分の手で人生を断ち切る道を選んでしまうこともあります。

 

私は、ここの部分に取り組みたいと長年思っていました。

 

『ジュエルっ子プロジェクト』には、大きな力はありません。

でも、今日の心の重みを1グラムだけ軽くすることはできるかも知れません。

 

がんじがらめで動けない状態から1グラムの重荷を取り除くと、人は何とか生き延びることができます。

一日一日命をつなぐと、考え、出会い、答えを導き出すチャンスが増えて行きます。

 

今日の命をただただ明日につなげるためだけの活動。

それは、決してセクシュアルマイノリティの分野だけではないでしょう。

だから『ジュエルっ子プロジェクト』は、様々な分野の方からご支援をいただいています。

 

後日談ですが・・・

バンクーバーで結婚をした私たちは、夫の性別変更を経て2013年6月23日に日本で婚姻しました。

夫の性別変更は、私自身のセクシャリティを大きく揺るがし、私自身の存在が危うくなった時期もありました。

その時ももちろんHappy Day Weddings様には援助をもらっていました。

痛みと歓びを分かち合える友人は、表面上の状況がどのように変化したとしてもずっとつながっていられます。

私は、セクシュアルマイノリティ分野にどっぷりと浸かりながらも(歓びの源ですから)、表面上の状況にこだわらない人間関係を創ることに力を入れています。


アーティスト達とジュエルっ子の出会い

2016/06/21 00:47

みなさんこんにちは。犬飼です。

 

パフォーマンスアートのライブがあったので、上京してきました。

ちゃんとジュエルっ子を連れて行きましたよ

そして、アーティスト仲間達に、じっくりと絵本を見ていただきました。

ライブ後、通常じゃないテンションになっているので、ちゃんとした写真が撮れませんでしたが(笑)、

上記の写真は、打ち上げの様子です。(笑)【写真なし】

 

こちらは、アートスペースkiten.のオーナー月読彦さん。【左の写真】

内容にとても興味を持ってくれましたよ。白黒のアキがタクに出会うシーンをキレイだね、と言ってくれました。

アートスペース kiten.

https://www.facebook.com/arts.kiten/

 

こちらは、キッドアイラック、アートホールの早川さんとアーティストk.a.n.a.さん【中央の写真】

k.a.n.aさんは、絵本になるといいなぁ、と言いながら読んでくれて、自分が画集を出した時のデザイン会社を教えてくれました!

こちら、早川さんチョイスのページ。

キッドアイラック アートホール

http://blog.livedoor.jp/kidailack/

 

私は、この「絵本ジュエルっ子物語」を福祉の現場と、アートの現場でお披露目していますが、

リアクションの違いに、本当に同じ主題の絵本を見せているのか、と驚きます。

 

例えば、福祉の現場だと、やっぱり「何か力になってあげたい」「理解してあげたい」「こういう活動を応援します!」という感じですが、

 

アートの現場だと、

「LGBTだろうが、LDだろうが、ACだろうが、アディクションだろうが、それが何か?」

「人なんてみんな、それぞれの視点、それぞれの身体、それぞれのバランス持ってるから、オリジナリティがあるんじゃない?」

「バランスを正すことが正解だと思ってるから疲れるし、支障が出てくるんだよね。それぞれ自分のバランスがあるし、そのバランスで社会と関わる方法もあるからね」

「どん底に沈むくらい落ち込んだ時こそ、それを作品にするとすごく傑作になるよね。」

などなど、LGBTの特別感皆無。(笑)

 

アーティスト達というのは、アンバランスな心や身体のまま、社会とアクセスしながら、自分という存在を媒体にして、人間らしさや個人の尊厳みたいなものを、強く美しく、人に見せちゃうし、また、そういうものを見ることが別に特別なことではない人たちなんだと思います。

 

私は、このプロジェクトをアートの現場でやりたいな、と前から思っています。

初めは、自分がアーティストだから、アートの現場でやりたいのかな、と漠然と思っていましたが、

もしかしたらそうじゃなくて、ジュエルっ子に集まってくるマイノリティの苦しみを持った人に、私の周りのアートの現場を見せてあげたいのかもしれない。

 

最後に私のパフォーマンスの痕跡を載せておきますね。【右の写真】

安心してね。赤いのは血じゃないよ。ワインです。


公立幼稚園の人権研修におうかがいしました。

2016/07/20 06:03

 *お子様が描かれた大きな絵がまるで壁画のよう【写真右】。思わず歓声をあげました。

 

 聞きにくいと思っていること、何でも聞ける場を。

 

******

 

濱田アキがお送りします。

 

クラウドファンディング期間に突入する直前、『ジュエルっ子プロジェクト』に、守山市立物部幼稚園さまから人権研修のご依頼がありました。

 

2月の『対話型原画展』にお越しいただいた山本園長先生からのご依頼でした。

 

大切なお子さま・保護者さまと関わられている中で、『LGBT』のことも必要不可欠と感じてくださったそうです。

 

まずは当事者(私)に、中々聞きにくいと思っていることもざっくばらんに質問ができるような場を、というご要望でした。

 

そういうわけで、犬飼によるパフォーマンスアート、『絵本・ジュエルっ子物語』の朗読、懇親会形式の座談会と、『対話型原画展』の全てのプロセスをご採用いただきました。

 

7月19日。待ちに待ったその日。

アイスブレイクの意味もこめて、『パフォーマンスアート』からスタート

 

共通の言葉や知識がなくったって、人はつながっている。

 

この、世界中の公演で様々な人とつながって来た犬飼によるプロセスはとても重要なポイントです。

 

と言うか、職員さま方と犬飼のハグを観ながら、私が早々に涙腺決壊しましたよ〜【写真左】

濱田による『絵本・ジュエルっ子物語』の朗読。

 

職員さま方と心をつなぐように意識をする。

 

そこにLGBTは関係ない。『ジュエルっ子物語』だからこそ、LGBTを超えられる。

セクシュアリティのマイノリティを扱うにあたって、どうしてもはずすことができないと思うことは、通常の研修のように講義形式にさせていただきました。

 

『よりそう』ということ

ただ少数派というだけで、不利益を被っているのは本当におかしい。

 

自分も多様性の中の一部。たまたま多数派に当てはまっているだけなのかも知れない。

 

人権とは『当事者性』が本当の意味で腑に落ちることからスタートするのだと思います。

 

しかし、自分の中にある差別意識や思い込みは変えようと思ってもなかなか変わるものではありません。

 

それなのに、

あれがダメ、これはいい。

あれが間違っている、これが正しい。

 

人間関係において、そんなことを判断することが一体何になるでしょう。

 

誰の中にだって、差別をする意識はある。

そこを認識する。

 

あなた と わたしは おなじ

未熟な一個人。

間違いをおかしたらごめんなさい。

でも、わたし、あなたを愛しています。

だから、横にそおっと並んで、一緒に歩ませてね。これからずっと。

わたし、あなたを知るわ。

あなたも、わたしを知って。

 

これが、支援の形。

『よりそう』ということなのかも知れない。

 

 あたたかな職員さまに囲まれて、私はそのように実感していました。

 

 守山市立物部幼稚園さま。

このたびはご依頼をいただきましてありがとうございました。

大切なお仕事をされている皆さまの、日々の業務に少しでもお役に立ちましたら幸いです。

 

 

ご依頼をお受けします。

『ジュエルっ子プロジェクト』では、人権に関わらず、様々な集まりでのご依頼をお受けしております。

ピンと来られたら、ぜひご連絡ください。

↓↓↓

『ジュエルっ子プロジェクト』

jewelkko@gmail.com

*下記のお問合せフォームよりご連絡くださいませ。